2009年6月アーカイブ

賃貸住宅の位置

今までの賃貸アパ・マンは、入居者にとって仮住まいであるというのが前提でした。あるいは、オーナーさん側から言うとあまりいいものをつくる必要がなかったのです。というのは察します通り部屋数より入居希望者が多かったので、賃貸物件に付加価値をつけなくても、借り手は多くいるわけですから、大家さんさまさまだったのですね。入居者も、仮住まいと割り切っているので隣の音がうるさいとか、部屋に不満を持っていたとしてもそれを大家さんにクレームを言うことはあまりありませんでした。賃貸アパ・マンはただの仮住まいなので、そうで当たり前だったのです。
少し前まで日本の賃貸経営というのは、そのオーナーさんにとって収益性も高く、それほど難しくない事業としてとらえられていました。そもそもがそういった中で作られてきた賃貸アパ・マンは、人が長く住むことに適さないもので、それが日本の賃貸アパ・マンのありき姿だったのです。それが仮住まいから長期、あるいは永住という志向に変わってきました。入居者も明らかに家賃ではなくその内容を見て選ぶようになり、従来の賃貸物件は選ばれなくなったのです。ちょうど今の時期の、多くの大家さんは2代目に引き継がれる次期で、また物件も建て替えられている次期です。部屋数は多いと言われても、現代人が求める賃貸住宅は、まだまだこれからなのでしょう。

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